magicpoint 1.04a for OS2 X window

■ はじめに

Linux/FreeBSDでは WINにあるようなプレゼンソフトが不足していました。そこで、慶應藤沢キャンパスにいらっしゃる西田氏が作成したツールが magicpoint(mgp)です（ http://www.Mew.org/mgp/を参照）。 OS/2でもプレゼンソフトはあまり見当たりませんね。幸いにも mgp はごくわずかの修正だけでメイクできましたので、webに置かせていただくこととしました。インストールのためには、 XFree86 for OS/2が導入されていることが必須ですが、できれば X server は VFlib対応（日本語のTrueTypeフォント対応）のものとして下さい。VFlib対応サーバは私のwebにおいてありますが、御自分でメイクするのもいいと思います。
なお、同梱した *.exe は VFlib.dllとlibttf.dll を必要とします。

■スナップショット（表示例）

これらはVFlib対応 X serverでのものです。

>mgp -o -g 800x600 gradation.mgp
>mgp -o -g 800x600 sample.mgp: 日本語の拡大
>mgp -o -g 800x600 sample.mgp: 子プロセスの表示

■ 著作権（ソースに含まれる COPYRIGHT.jpをそのまま引用）

(注) 以下は日本語の方が分かりやすい人のために、英語の著作権表示を訳し
た文章である。正式な著作権は、英語の原本に従う。

Copyright (C) 1997 and 1998 WIDE プロジェクト.  All rights reserved.

変更の有無にかかわらず、ソースおよびバイナリ形式の再配布および利用は、
以下の条件を満たしていれば、これを許可する。

1. ソース・コードの再配布は、上記の著作権表示、この条件項目、および、
以下の免責事項を保存しなければならない。

2. バイナリ形式の再配布は、上記の著作権表示、この条件項目、および、以
下の免責事項を、その配布に付随する説明書、あるいはその他の資料のいずれ
かに明記しなければならない。

3. このソフトウェアの特徴や利用方法について述べている全ての広告資料に、
以下の文章が掲載されなければならない。

   この製品は、WIDE プロジェクトとその貢献者達によって開発された
   ソフトウェアを含んでいる。

4. 前もって特別に許諾を得ない限り、このソフトウェアから派生した製品の
推奨や販売促進のために、このプロジェクト名と貢献者達の名前を利用しては
ならない。

このソフトウェアは「このままの形で」提供され、明示的あるいは言外の保証
は、商用利用および特定目的への適合に対する言外の保証も含み、またこれら
だけに限らず、存在しない。たとえ以下のような損害の可能性を示唆されてい
たとしても、どのような形にしろこのソフトウェアの利用から発生した問題に
おいて、このチームと貢献者達は、(代替製品やサービスの調達; 利用権、デー
タ、あるいは利益の損失; あるいは営業の中断を含む、またこれらだけに限ら
ず)直接的に、間接的に、偶然に、特別に、懲罰上、あるいは、必然的に生じ
てしまった損害に対し責任はなく、いかなる責任理論上でも契約の有無に係わ
らず厳密な責任はなく、また(過失あるいはその他を含む)不法行為に対しても
責任はない。

■ ダウンロード

VFlib.dllを持ってない方は、2もゲットして vfontcapなどの設定をして下さい。 libttf.dllを含む 3は必須です。

■ インストール

 VFlib.dllをlibpathの通ったところに置く。
 （VFlibの設定については、私のページのghostscriptのところを参考に。）

 環境変数 X11ROOT で示すところ（例: drive j のルートディレクトリ)にて
    
    > lha x mgp104.lzh

 以下のように展開されます。
 
    XFree86/bin/mgp.exe, mgp2ps.exe, mgpnet, mgpembed, xwintoppm.exe


    XFree86/jsawa@ibm.net/mgp.txt, mgp.htm ; 私の解説
                         /magicpoint-1.04a-os2.diff: ソースの修正箇所について
    
    XFree86/lib/X11/mgp/contrib/mgp2html.pl,mgp2latex.pl
                          mgpのソースを変換する perlスクリプト
    
    XFree86/lib/X11/mgp/doc/* : マニュアルや著作権など
    
    XFree86/lib/X11/mgp/* : mgpの初期設定ファイルなど
    
    XFree86/lib/X11/mgp/sample/* : サンプル
    
    XFree86/man/man1/mgp.1, mgp2ps.1, mgpnet.1 , mgpembed.1, xwintoppm.1: マニュアル

■ 使用法

環境変数 TMP を "c:/tmp"などと "\"を使わないで指定する
XFree86/lib/X11/mgp/sample/mgprc-sampleを環境変数HOMEのディレクトリに .mgprcという名前でコピーして、vfontcapファイルを指定し、欧字TrueType フォントの位置を指定。
XFree86/lib/X11/mgp/doc/*, XFree86/man/man1/*.1 を熟読
XFree86/lib/X11/mgp/sample/の *.mgpを実行して動作確認

> mgp sample.mgp （例）

● 注意

・重要なポイントながら意外とつまづきそうなところのみ解説いたします。

漢字コード: 日本語は JIS コードでないといけません。（本当は何か方法がある？）

フォント指定

   *.mgpは %include "default.mgp"を読み込ませることが普通です。
     default.mgpで指定されたフォントをその時々で切り替えるには
     
         %size 4, fore "red", vfont "gyosho"
            漢字はVFlibを用いてます。
    
   このように vfontcapで行書体が gyosho という名前になっているならば、
   vfontを指定すると日本語のみ行書になります。

         %size 4, fore "red", tfont "helv.ttf"
            漢字はVFlibを用いてます。

  このように tfontを HOMEディレクトリの.mgprcで指定された
  TrueType fonts ディレクトリに存在する helv.ttfと設定すると欧文のところ
  のみが Helveticaになります。もしも、欧文の部分で TrueTypeではなく X 
  標準のフォントを指定したいなら、xfontに続いて指定のこと。

        ○参考文献
                  Software Design誌 1998-5 59pより
                  UNIX USER誌 1998-4  60pより

■ メイクするには

既に VFlib をメイクしている方は、容易にビルドできると思います。

http://www.Mew.org/mgp/ ないし ftp.Mew.org/pub/MagicPoint/ からソースを入手。
magicpoint-1.04a-os2.diffを適用
VFlib 2.2x をコンパイル、FreeType 1.1をコンパイル。ソースの入手先やメイクの方法はvflib224a.lzhと ft1_1bin.lzhに含まれるドキュメントを参照のこと
mgp のコンパイルとリンク

1998/8/20

//Jun Sawataishi (沢田石順) jsawa@ibm.net / GGB02155@nifty.ne.jp
// Web page for OS/2, YAMA, etc; http://www2s.biglobe.ne.jp/~vtgf3mpr/
// YOKOHAMA, JAPAN

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